管理栄養士が教える、最速でやせる方法とは?

健康的に最短でやせる食事法とは!?
「結婚式までにやせて理想的な身体に近づきたい。」
「夏までにカッコイイ身体を作りたい」
「食事制限をすることなく、早くやせたい」
などなど、何かのイベント事や大切な日に向けて今の身体をなんとかしたい!という方はたくさんいらっしゃると思います。
ダイエットは時間がかかる、急に痩せるのは身体に良くないと言われる事もありますが、健康的に最短で痩せる方法はあるのでしょうか?
これまで2000人以上の食事指導を行ってきた糖質制限のスペシャリスト、管理栄養士の林美穂先生に健康的に最短でやせる方法を聞いてみました。
健康的に最短(2週間程度)でやせることはできるのか?
結論から申し上げますと「可能」です!
ただし、正しい身体の理解と正しい糖質制限による食事の理解をする事がとても大切なポイントです。
早く体重を落としたいと思うばかりに極端にご飯の量を減らしたり、カロリーばかりを気にして野菜だけの食事をするという方も中には多く見受けられます
ですがその場合、体重という数値は一時的に大きく落ちるのですが、必要な栄養素が不足している為、健康的にやせることはできません。
食事量を減らすだけのダイエットでは、筋肉量も同時に減少し基礎代謝量(1日に消費するエネルギー量)が落ちるため、元の食事に戻った時に脂肪を蓄えやすい体質に変わってしまいます。
また、タンパク質などの必要な栄養が足りていない事から疲労感を感じやすく、肌荒れや髪のツヤが無くなるなど、身体の美しさも失われてしまいます。
大切なのは必要な栄養をしっかり摂取した上で行うダイエットが、健康的に痩せるための鍵を握るのです。
自分の脂肪をガンガン燃やしてエネルギーをつくりだす!
どうすれば健康的に最速でやせる事ができるのか?
早く健康的に痩せる食事としておすすめなのが「ケトジェニックダイエット」という食事法です。
ケトジェニックダイエットとは食事からの1日の糖質摂取量を50g程度にまで抑え、脂肪を燃やす材料となる「タンパク質」や「脂質」を多く摂取するダイエット法です。
糖質を大幅に減らすことにより、身体は糖質ではなく脂質をエネルギーとして活動するようになります。脂質をエネルギー源とするようになると、自分の脂肪をガンガン燃やしてエネルギーをつくるので無駄な脂肪が減っていくのです。
その結果、食事で必要な栄養をとりながら最速で痩せることができるのです
また、ケトジェニックダイエットは白ごはんやパン、麺類など糖質を多く含む炭水化物を摂らずに、肉や野菜などの料理をメインで食べるので満腹感を感じながらダイエットする事が出来るため、食事を我慢する必要がなく続けやすいのが利点です。
気にするべきポイントは体重よりも見た目の変化!?
早く痩せたい!と思えば思うほど、よく体重を落とす事をゴールとしている方が多いですが、健康的に最速で痩せる為のゴールは体重の数値ではなくまずは見た目の変化をゴールとしましょう。
このケトジェニックダイエットでは、たんぱく質や脂質をしっかり摂取することから、今ある筋肉の維持・増加を行った上で、余分な体の脂肪を燃やす働きをしてくれます。
そのため、体重の数値の変化は1〜2kgの減少であったとしても、お腹周りや顔がスッキリするなど、見た目の変化が先に訪れやすくなるのです。そして、食事を継続して続けていく事で最終的には体重という数値の変化も訪れやすくなります。
ですから、体重の数値だけに囚われず見た目の変化にも目をむけていく事が、健康的に最速で痩せるポイントといえるでしょう。
ケトジェニックダイエットのメリット、デメリットは?
ケトジェニックダイエットのメリット、デメリットは?
ケトジェニックダイエットは糖質だけを制限し、食事摂取量を減らさずに必要な栄養をとる事が出来ることから、健康的に理想の身体に近づくができることがメリットです。
また、糖質ではなく自分の脂肪を燃やしてエネルギーに変えていくことから、時間をかけずに早く痩せる事が出来ます。
しかし、間違った方法では脂肪をエネルギーとする状態(ケトーシス)の状態にスムーズに移行することができず、エネルギー不足を感じ、体調不良につながる恐れがあります。
栄養管理、食事管理をする事が難しい事がケトジェニックダイエットの一番のデメリットと言えるかもしれません。
ケトジェニックダイエットを成功させる為に必要な事は?
気にするべきことはいくつかありますが、もっとも重要な事は下記の3つです。
①1日の糖質摂取量をきちんと制限する。
目安は1日の糖質摂取量を50g以下にする事です。
食べ物だけでなく、牛乳などの飲み物にも糖質が含まれている為注意が必要です。
あと、見落としがちなのが料理の調味料や根菜、甘く無くても糖質が含まれているものです。煮物料理はみりんや醤油などの調味料にも糖質が多く含まれているので要注意です。糖質を制限しているつもりが、思っている以上に糖質を摂取していることがあるかもしれません。
甘くない物=糖質が少ない とは限りません。
②タンパク質をしっかりと摂取する
ダイエットに必要な栄養素として一番重要なのがタンパク質です。1日に必要なタンパク質量を摂取するためには、体重✖️ 1.5〜2.0gが最低でも必要とされます。(運動量によっても必要量は変わる)
そこで、効率的にタンパク質を補充できる食材としておすすめなのが、動物性タンパク質の「肉・魚・卵」です。これら食材はタンパク質の栄養素だけでなく、良質な脂質、ビタミン、ミネラル、も同時に摂取が可能となるため、まずは毎食の食事の中でタンパク質食材が含まれているのかの確認を行いましょう。
摂取目安量としては、片手手の平に乗る程度の量を目標としていただけると1日に必要な量が摂取できてきます。(卵なら3個分・お肉120〜150g程度・魚切り身80〜100g程度)
③糖質を制限する分、脂質をしっかりと摂取すること。
たんぱく質の次に大切なのが脂質の摂取です。糖質と同時にカロリーも気にして、脂質も一緒に制限をしてしまうと、体のエネルギーを作り出せず体調を崩す人も中にはいます。
脂肪=太るというイメージをされる方が多いですが、多くの場合太る原因は糖質にあります。
糖質を制限して脂質まで制限してしまうと身体のエネルギー源がうまくつくりだせず、健康的に痩せる事はできません。
糖質から脂質をエネルギー源とする身体にスイッチを入れ替えるにはしっかりと脂質を摂ること。
青魚や豚肉、牛肉などの脂質を多く含む食材は意識的に食べるようにしましょう。また、最近話題になっているMCTオイルもおすすめです。MCTオイルはすぐにエネルギーにかわり、脂質をエネルギーとする状態へのスイッチが入りやすくなります。
さらっとしているので、コーヒーにいれたり、サラダにかけたり、料理にかけたりと非常に使いやすいのも利点です。
上記の3つのポイント以外にも食物繊維をしっかりと摂ることなども便秘防止のためなどにとても重要になります。
カロリーは気にしなくても良いのか?
よくカロリーが高いと太る、低いと痩せると今でも言われていますが、私たちの体はそう単純なものではありません。同じ300kcalのお肉とメロンパンを比べた時どちらが太る食べ物になると思いますか?
同じカロリーであったとしても両者を比べるとメロンパンは糖質や質の悪い油も多く含むため、体の脂肪へと変わりやすい事がわかります。太る原因はカロリーではなく糖質の過剰摂取が太る原因だということを理解し、中身の栄養素を見比べていくことを心がけていきましょう。
最速でやせるためには有酸素運動より簡単な筋トレを行おう!
ダイエットには食事と運動の両方が大切といわれますが、運動初心者や運動が苦手な方にとっては耳が痛くなる話かもしれません。
しかし、そんな方にもおすすめなのがランニングなどの有酸素運動よりも、自宅で1日5分~10分でも無理のないスクワットなどの筋トレメニューを付け足していくことです。
ダイエットにおいて、ストレスに感じることは痩せない原因にも繋がりやすいため、食事も運動も、無理なく継続できることが何よりのポイントです。
〜最後に〜
健康的に最速で痩せる方法では、何よりも食事を第一と考え食事量を減らす事ではなく、むしろ食事をしっかり食べた上で体の筋肉を維持し、脂肪を燃やしていくことです。
美容のため、健康のためにと始めたダイエットが、無理をして体を壊してしまっては元もこもありません。まずは、日々の生活の中で変化できるところから始め、自分がどのような姿・体型になりたいかを想像し、楽しみながらダイエットをスタートさせていきましょう。
自分ではなかなかダイエットを成功させることが出来ないという方には、料理も、栄養計算も必要がない「KETOS」を利用する事をオススメしています。
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監修管理栄養士 林美穂
福岡糖質制限クリニックで従事し、糖尿病や高度肥満の方へ栄養指導を行うなかで、現代の栄養学、医学の矛盾を痛感し薬よりも食事で病気が改善する事を実感する。」
その後、糖質制限の名医である宗田マタニティクリニックで管理栄養士として勤務。これまでに2000人以上の栄養指導を実施。現在はフリーランスとして活動し、KETOS(ケトス)の監修や食の講座の講師として活躍している。
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